ホームページ制作を依頼するとき、「原稿も写真も完成させてから相談しなければならない」と考える必要はありません。最初からすべてが揃っていなくても、制作会社とのヒアリングを通じて必要な情報を整理できます。
ただし、会社の基本情報、サービス内容、掲載できる実績、写真の有無、ドメインなどの管理状況を事前に確認しておくと、見積もりが正確になり、制作中の手戻りも減ります。
この記事では、ホームページ制作前に準備するものをチェックリスト形式で整理します。新規制作だけでなく、札幌の中小企業が既存サイトをリニューアルするときにも使える内容です。

まず準備したい7種類の情報
制作前に確認するものは、次の7種類です。
- 会社・事業の基本情報
- 顧客とホームページの目的
- サービス・商品の情報
- 強み・実績・信頼材料
- 原稿の素材
- 写真・ロゴ・印刷物
- ドメイン・サーバー・各種アカウント
完成原稿を作ることより、「どの情報があり、どれが未確定か」を分けることが重要です。
1. 会社・事業の基本情報
会社概要ページやフッターに掲載する基本情報を確認します。
- 正式な会社名と表記
- 代表者名
- 所在地と郵便番号
- 電話番号、FAX番号、代表メール
- 営業時間、定休日
- 設立年、資本金、従業員数
- 事業内容
- 許認可、資格、加盟団体
- 対応地域
- アクセス方法と駐車場
登記上の住所と来店場所が違う場合、どちらを掲載するかを決めます。電話番号や営業時間は、名刺、Googleビジネスプロフィール、SNSなど他の媒体と一致させてください。
2. 顧客とホームページの目的
制作会社が最も知りたいのは「誰に、何をしてもらうホームページか」です。
顧客について整理する質問
- 主な顧客は個人か法人か
- どの地域から相談が来るか
- 相談前に何に困っているか
- 依頼先を選ぶとき何を不安に感じるか
- よく比較される会社や代替手段は何か
- 問い合わせ前によく聞かれる質問は何か
目的の例
- 新規問い合わせを増やす
- 紹介された人に会社の信頼性を伝える
- 採用応募を増やす
- 営業担当が説明に使えるページを作る
- 店舗への来店や予約につなげる
- 既存顧客へ最新情報を届ける
目的が複数ある場合は優先順位を付けます。すべてを同じ強さで伝えると、トップページの導線が分かりにくくなるためです。
3. サービス・商品の情報
サービス紹介では、名称だけでなく、顧客が依頼を判断できる情報が必要です。
- サービスの内容
- 対象となる顧客
- 対応できる範囲とできない範囲
- 料金または見積もり方法
- 依頼から完了までの流れ
- 納期や対応期間
- アフターサポート
- よくある質問
社内資料に専門用語が多い場合は、そのまま掲載せず、顧客が使う言葉に置き換えます。営業担当者が日頃どのように説明しているかを録音やメモで残すと、原稿の材料になります。
4. 強み・実績・信頼材料
「高品質」「丁寧」「地域密着」だけでは、他社との違いが伝わりません。強みを裏付ける事実を集めます。
- 創業年数、対応件数
- 資格、認定、受賞歴
- 専門設備や独自の工程
- 対応の速さや担当体制
- 継続取引や紹介の割合
- 代表的な実績
- 顧客からよく評価される点
- 問題が起きたときの対応方法
実績を掲載する場合は、顧客名、写真、成果数値の公開許可を確認します。許可が難しい場合は、業種、課題、対応内容を匿名で紹介できるか検討します。
5. 原稿は完成品ではなく素材を集める
原稿を社内で書く場合も、制作会社へ依頼する場合も、次の資料が役立ちます。
- 会社案内、パンフレット、チラシ
- 営業資料、提案書
- 採用票、就業案内
- 商品カタログ、料金表
- よく送る説明メール
- お客様からの質問と回答
- 過去のブログやSNS投稿
- 代表者や担当者へのインタビューメモ
古い資料には現在と違う情報が混ざることがあります。「そのまま使える」「要確認」「掲載しない」に分けて渡すと安全です。
文章が苦手でも、箇条書きや口頭説明で構いません。制作会社がライティングを行う場合は、取材回数、修正回数、SEO調査が費用に含まれるかを確認しましょう。
6. 写真・ロゴ・印刷物
ホームページの信頼感を高めるには、実際の会社や働く人が分かる写真が有効です。
用意したい写真
- 代表者、スタッフ
- 接客や作業の様子
- 店舗、事務所、工場、設備
- 商品、施工例、納品物
- 打ち合わせやサポートの様子
- 外観、入口、駐車場
スマートフォン写真でも使える場合はありますが、暗い、解像度が低い、構図が揃わない写真が多いとデザインが制限されます。必要に応じてプロ撮影を検討してください。
ロゴは、印刷物から切り抜いた画像ではなく、AI、EPS、SVG、PDFなどの元データ、または背景が透明な高解像度PNGを探します。ブランドカラーや使用ルールがあれば一緒に共有します。
7. ドメイン・サーバー・アカウント
リニューアルでは、制作より先に管理状況を確認してください。
- ドメインの契約会社と契約者名義
- サーバーの契約会社と管理画面
- WordPressの管理者アカウント
- DNSの管理先
- 会社メールの設定情報
- Google Analytics(GA4)
- Google Search Console
- Googleビジネスプロフィール
- 広告、SNS、予約システムなどのアカウント
パスワードをメールやチャットへ直接書かず、パスワード管理ツールや一時共有機能を使います。制作会社だけが管理者になる状態も避け、自社で契約名義と復旧手段を持ってください。
リニューアル時に追加で準備するもの
既存サイトがある場合は、次の情報も必要です。
- 現在の全ページとURL一覧
- 残すページ、削除するページ
- 過去のGA4・Search Consoleデータ
- 問い合わせフォームの送信先
- 現在の検索順位と流入ページ
- 旧サイトのバックアップ
- 外部サービスとの連携
- リダイレクトが必要なURL
古いページを一括で消すと、検索流入や外部リンクを失う可能性があります。アクセスのあるページは内容を移し、URL変更時は301リダイレクトを検討します。
社内で決めておく役割
素材が揃っていても、確認者が決まっていないと制作は止まります。
- 制作会社との窓口
- 原稿の事実確認者
- 写真や実績の掲載許可を取る人
- デザインの確認者
- 最終決裁者
- 公開後の更新担当者
複数人の意見は社内でまとめてから伝えます。担当者と決裁者が違う場合は、デザインの初期段階から決裁者にも方向性を確認してもらうと、大きな手戻りを防げます。
準備が間に合わないときの進め方
すべてが揃うまで制作を始められないわけではありません。次のように分けて進められます。
- 確定情報でサイト構成を先に決める
- 原稿は質問票と取材で作る
- 写真撮影日だけ先に確保する
- 公開時に必須のページを優先する
- 実績やブログは公開後に追加する
ただし、未確定の料金やサービス内容を仮のまま公開しないよう、公開前チェックリストで確認します。
よくある質問
会社案内しかありませんが相談できますか?
はい。会社案内を起点に、顧客、強み、よくある質問をヒアリングして情報を補えます。資料が古い場合は、変更点を明確にしてください。
写真撮影は制作会社に頼めますか?
会社によって対応が異なります。撮影費、枚数、場所、スタッフの手配、写真の利用範囲、データ納品の有無を確認しましょう。
ドメインの契約先が分かりません
現在の請求書、担当者のメール、サーバー管理画面を確認します。分からない場合は、制作会社へ早めに相談し、公開直前に判明しない状態を避けてください。
まとめ
ホームページ制作前には、会社情報、顧客と目的、サービス、強みと実績、原稿素材、写真、各種アカウントを整理します。完成した原稿を用意することより、確定情報と未確定情報、掲載許可の有無、社内の確認担当を明らかにすることが重要です。
株式会社サーハビーでは、札幌を中心に、資料が十分に揃っていない段階でもお話を伺い、制作に必要な情報を一緒に整理します。何から準備すればよいか分からない場合も、お気軽にご相談ください。