ホームページは公開した日が完成ではありません。会社のサービス、顧客の質問、検索される言葉、採用状況、競合環境は変化します。公開直後に正しかった内容も、更新しなければ少しずつ現実とずれていきます。
一方、毎週すべてを改善しようとすると担当者が疲れ、更新が止まります。必要なのは、目的、確認時期、担当、判断基準を決めた年間計画です。本記事では、札幌の中小企業が無理なく続けられるホームページ改善の進め方を解説します。
年間計画を作る前に決めること
最初に、サイトが担う役割を一つから三つに絞ります。

- 法人からの問い合わせを増やす
- 営業時の説明資料として使う
- 採用応募者へ仕事を正確に伝える
- 既存顧客へサポート情報を届ける
- 会社の信用確認に必要な情報を整える
目的によって見る指標と改善するページが変わります。アクセス数だけを追うのではなく、問い合わせ、商談、応募、資料閲覧など、事業とのつながりを決めます。
四半期ごとに改善テーマを分ける
一年を四つの期間へ分けると、日常業務と両立しやすくなります。
第1四半期:土台と計測を点検する
- 会社情報、連絡先、サービス内容を更新する
- フォームを実際に送信する
- GA4とSearch Consoleの権限・計測を確認する
- 重要な問い合わせをキーイベントとして確認する
- ドメイン、サーバー、バックアップを点検する
- 古い担当者の権限を整理する
計測が不正確なまま改善を始めると、結果を判断できません。二重計測や自己アクセスの影響にも注意します。
第2四半期:検索とコンテンツを改善する
- Search Consoleで表示回数と検索語句を確認する
- 表示されるがクリックされないページを見直す
- よくある質問をサービスページへ追加する
- 実績や事例を更新する
- 古い記事の事実、リンク、導線を修正する
- 新しい記事を計画する
検索順位だけでなく、検索意図に答えているか、問い合わせ後の説明と一致しているかを確認します。
第3四半期:問い合わせ導線を改善する
- よく読まれるページから問い合わせへの移動を確認する
- フォームの項目数とエラー表示を見直す
- 電話、メール、フォームの役割を整理する
- スマートフォンでボタンの押しやすさを確認する
- 送信完了と自動返信を試験する
- 問い合わせ内容と流入ページを照合する
件数を増やすだけでなく、自社が対応できる相談を集められているかを見ます。
第4四半期:成果を振り返り次年度を決める
- 年間の問い合わせ、商談、受注を集計する
- 貢献したページと流入経路を確認する
- 更新した記事の変化を確認する
- 営業、採用、現場から意見を集める
- 継続、修正、削除する施策を分ける
- 次年度の予算と担当者を決める
短期的な増減だけで判断せず、季節性や営業活動、広告の影響も合わせて見ます。
毎月行う30分の点検
四半期の大きな改善に加え、毎月の短い点検を設定します。
- フォームを一回送信する
- 重要ページの表示崩れとリンク切れを確認する
- 問い合わせ件数と内容を見る
- 上位の流入ページを確認する
- Search Consoleの重大な問題を確認する
- 翌月に更新する情報を一つ決める
点検日、確認者、結果、対応期限を記録します。「異常なし」も履歴として残すと、問題が起きた時期を追いやすくなります。
改善候補の優先順位
要望をすべて同時に進めず、次の三軸で評価します。
| 評価軸 | 確認すること |
|---|---|
| 事業への影響 | 問い合わせ、信用、採用、安全へ影響するか |
| 根拠の強さ | データ、顧客の声、現場の事実があるか |
| 実施負荷 | 費用、作業時間、承認、システム変更はどの程度か |
フォームが送れない、会社情報が誤っている、セキュリティ上の問題がある場合は、アクセス数に関係なく優先します。
データを見るときの基本
GA4
ページ閲覧、流入元、端末、イベントなどを確認します。問い合わせ完了だけでなく、サービスページ閲覧からフォーム開始までの流れも見ます。
Search Console
Google検索での表示回数、クリック、検索語句、ページ、インデックス状況を確認します。検索結果は日々変動するため、短期間の順位だけで結論を出しません。
営業・問い合わせ記録
解析では分からない相談の質、商談化、失注理由、紹介元を補います。Webデータと顧客管理の情報を個人情報に配慮して照合します。
記事を追加するだけが改善ではない
更新というとブログを増やすことに偏りがちですが、既存ページの改善も重要です。
- サービス説明を現在の内容へ合わせる
- 料金を左右する条件を追記する
- 実績へ担当範囲を追加する
- よくある質問を整理する
- 内部リンクを追加する
- 不要になったページを統合・転送する
- 写真や担当者情報を差し替える
新しい記事を増やす前に、問い合わせに近い主要ページが正確か確認します。
改善記録を残す
変更日、ページ、変更内容、理由、期待する指標、確認日を記録します。複数の変更を一度に行うと、どの施策が影響したか分かりにくくなります。
小さな改善では厳密な実験が難しい場合もあります。それでも「なぜ変えたか」を残せば、担当者が変わっても同じ議論を繰り返さずに済みます。
札幌・北海道の季節性を計画へ入れる
業種によって、冬季施工、年度末、観光シーズン、採用時期、補助制度の公募など、問い合わせが動く時期があります。繁忙期の直前に大きな改修を始めるのではなく、必要なページを数か月前に準備します。
季節ごとの写真や営業時間、配送・訪問条件も更新対象です。全国向けサービスと道内向けサービスがある場合は、対応地域を明確にします。
よくある質問
毎月記事を書かないとSEOに不利ですか
更新頻度だけで評価が決まるわけではありません。検索する人に必要な情報を正確に提供し、古い内容を直し、サイト全体を使いやすく保つことが重要です。無理な本数より継続できる計画を選びます。
どの指標を毎月見ればよいですか
目的に応じて、重要な問い合わせ、商談、応募、流入ページ、検索表示などを少数に絞ります。アクセス数だけで成功を判断しないようにします。
改善の効果はいつ分かりますか
内容、流入量、季節性によって異なります。公開直後の動作確認と、数週間・数か月後の成果確認を分け、比較期間をそろえます。
制作会社へどこまで任せるべきですか
技術保守、解析、記事制作など、社内で難しい部分を委託できます。ただし、事業目標、事実確認、承認は会社側の担当者が担い、役割と報告方法を決めます。
まとめ
ホームページ改善は、毎回思いつきで行うのではなく、年間の目的、四半期テーマ、毎月の点検、優先順位、記録を決めると継続できます。土台と計測、検索とコンテンツ、問い合わせ導線、年間振り返りを順番に進めましょう。
株式会社サーハビーでは、札幌の企業サイトについて、GA4・Search Consoleの確認から、コンテンツ、問い合わせ導線、運用体制まで年間計画へ整理します。公開後に何を見ればよいか分からない場合も、現在の状況から優先順位をご提案します。