「ホームページを作り直したいが、何が問題なのか説明できない」「必要なページも予算も分からない」「社内の意見がまだまとまっていない」。このような段階で制作会社へ相談してよいのか、迷う方は少なくありません。
しかし、最初から完成した要件を用意する必要はありません。ホームページ制作では、事業の状況、顧客から受ける質問、営業の進め方、社内の運用、現在困っていることを聞きながら、Webで解決すべき課題を整理することも重要な工程です。
株式会社サーハビーは、まず話を聞くことから始めます。本記事では、要望が曖昧な状態から相談するメリットと、初回相談で確認する内容、制作へ進むまでの考え方を説明します。

要望が曖昧なのは自然なこと
企業の課題は、最初から「サービスページを3ページ追加する」「問い合わせフォームを短くする」といったWebの言葉になっているとは限りません。
実際の相談は、次のような業務上の変化から始まります。
- 紹介以外の問い合わせを増やしたい
- 問い合わせはあるが、対象外の相談が多い
- 営業担当ごとに説明が違う
- 採用しても仕事内容を理解されにくい
- サービスが増え、サイトの情報が追いついていない
- 担当者が辞め、更新方法が分からない
- 過去の制作会社と連絡が取れない
- アクセス解析を見ても判断できない
こうした状況を聞き、誰のどの判断を助けるサイトにするかを整理してから、必要なページや機能を考えます。
「何を作るか」より先に「なぜ必要か」を確認する
相談時に「トップページを格好よくしたい」という希望があっても、その背景には、古く見えて信用確認で不利、サービスの違いが伝わらない、採用候補者に選ばれないなど、別の課題があるかもしれません。
背景を確認せず見た目だけを変えると、本来の問題が残ります。そこで、次の順番で考えます。
- 現在どんな状況か
- 誰が困っているか
- 何が判断できないか
- 事業上どう変えたいか
- Webが担える部分はどこか
- Web以外で直すべきことは何か
ホームページだけで解決できない課題を、できるように見せることはしません。
初回相談で伺うこと
会社とサービス
主な事業、顧客、対応地域、選ばれる理由、現在力を入れたい分野を伺います。会社案内や営業資料があれば参考にします。
現在の営業・採用
問い合わせの経路、商談の流れ、よくある質問、失注理由、採用候補者が知りたがることを確認します。機密情報や個人情報を無理に伺うことはありません。
現在のホームページ
更新できるか、問い合わせが届くか、情報が正しいか、どのページを営業で使っているかを確認します。GA4やSearch Consoleが設定されている場合は、権限と計測状況も対象になります。
社内体制
誰が情報を集め、誰が承認し、公開後に誰が更新するかを伺います。制作時だけでなく、運用できる規模へ合わせるためです。
予算と時期
まだ決まっていなくても構いません。希望時期、社内事情、使える資料、優先度を確認し、複数の進め方を比較します。
相談前に資料を完璧にそろえる必要はない
手元にある範囲で、次の資料が役立ちます。
- 現在のホームページURL
- 会社案内、サービス資料、採用資料
- よく使う見積書や提案書
- 顧客からよく聞かれる質問
- 更新したい内容のメモ
- 参考にしたいサイトと、その理由
- 公開希望時期や社内予定
資料がなくても、最近の問い合わせや営業の説明から始められます。参考サイトは見た目の好みだけでなく、「料金の説明が分かりやすい」「事例の探し方がよい」など理由を添えると、意図を共有しやすくなります。
話した内容をWebの設計へ変える
ヒアリング後、情報を次のように整理します。
| 話の内容 | 設計へ変換する例 |
|---|---|
| 相談内容が対象外か判断しにくい | 対象・非対象・対応地域を明記する |
| 営業説明に時間がかかる | サービスの流れと比較資料を作る |
| 実績を見せられない | 匿名化した事例や工程を掲載する |
| 採用後のミスマッチがある | 仕事内容、役割、期待を具体化する |
| 更新担当が一人しかいない | 運用権限と手順を設計する |
| 問い合わせ後の成果が分からない | GA4と営業記録の確認方法を決める |
要望をそのまま機能へ置き換えるのではなく、原因と目的を確認して設計します。
小さく始める選択肢もある
すべてを一度に作り直す必要がない場合もあります。
- 会社概要と問い合わせ先だけ先に修正する
- 主力サービスの一ページを改善する
- フォームの不具合と計測を直す
- 営業でよく使う事例を追加する
- 新規事業だけ小さなページで検証する
- 写真と原稿の棚卸しから始める
緊急性、事業への影響、予算、社内負担を比べ、段階的な進め方を選びます。小さく始める場合も、後から拡張しやすい構造を考えます。
制作へ進まない判断も含めて整理する
相談した結果、今すぐ全面リニューアルを行う必要がないこともあります。会社情報の更新、既存ページの修正、Googleビジネスプロフィールの整理、営業資料の見直しが先になる場合もあります。
制作すること自体を目的にせず、現在の課題に対して必要な範囲を確認します。対応範囲や条件が合わない場合は、その理由も率直にお伝えします。
制作が始まった後も対話を続ける
最初のヒアリングだけですべてが決まるわけではありません。構成、原稿、写真、デザイン、公開準備の各段階で、実物を見ながら確認します。
重要なのは、好みだけで判断せず、対象顧客、ページの目的、実際の事業へ戻ることです。決定事項、保留、追加確認、担当、期限を記録し、認識のずれを減らします。
公開後に確認すること
公開後は、表示できたかだけでなく次を確認します。
- フォームが正しい宛先へ一回だけ届くか
- GA4で必要なイベントが計測されるか
- Search Consoleでサイトを確認できるか
- 営業担当が説明に使えるか
- 問い合わせ内容が想定と合うか
- 社内で更新を続けられるか
データと現場の反応を見ながら、文章、導線、事例を改善します。
よくある質問
相談内容が決まっていなくても費用は分かりますか
詳細な見積もりには範囲の確認が必要です。初回相談で目的、必要ページ、素材、機能、運用を整理し、費用を左右する条件と選択肢をご説明します。
現在のサイトを誰が作ったか分かりません
分かる範囲で、ドメイン、サーバー、WordPress、契約情報、管理者権限を確認します。権限が不足している場合は、変更前に取得方法とリスクを整理します。
社内の意見がまとまっていません
参加者の要望をそのまま多数決にせず、事業目的、対象顧客、決裁者、制約へ分けます。最終判断が必要な点を明確にして進めます。
原稿や写真も用意できません
ヒアリング、既存資料、現場確認から原稿の素材を整理し、必要な撮影対象をご提案できます。事実確認と掲載許可は会社側にもご協力いただきます。
札幌市外でも相談できますか
内容に応じてオンラインでの打ち合わせや道内対応を検討します。訪問が必要な範囲や費用は事前に確認します。
まとめ
ホームページ制作は、完成した要望を受け取って形にするだけではありません。会社の状況を聞き、課題を分解し、Webで担う部分を見極め、優先順位を決めるところから始められます。
要望が曖昧であることは、相談できない理由ではありません。「何となく今のままでは困る」という感覚の中に、営業、採用、運用、信用に関わる重要な課題が含まれている場合があります。
株式会社サーハビーは、札幌の企業の話をまず伺い、必要な情報、ページ、写真、計測、運用を一緒に整理します。まだ作るか決めていない、何を聞けばよいか分からない段階でも構いません。