新しいサービスを売りたいとき、「LPを作るべきか、ホームページを作るべきか」で迷うことがあります。LPは成約に向けて一つの提案を順番に説明するページ、ホームページは複数の利用者と目的へ情報を整理する拠点です。
見た目の長さだけで選ぶと、広告用LPへ会社情報を詰め込みすぎたり、総合サイトへ広告を送って迷わせたりします。本記事では、目的、流入、検討期間、更新、計測から適切な選び方を解説します。
基本的な違い
| 項目 | LP | ホームページ |
|---|---|---|
| 主な目的 | 一つの申込み・問い合わせ | 複数の情報提供と導線 |
| 対象 | 特定の顧客・課題 | 顧客、採用、既存客、取引先など |
| 流入 | 広告、メール、SNS、QR | 検索、紹介、指名、広告など |
| 構造 | 1ページ中心 | 複数ページ |
| ナビゲーション | 選択肢を絞る | 目的別に回遊 |
| 更新 | 企画単位 | 継続的に蓄積 |
| 計測 | 特定CTAの成約率 | 複数ページ・目的の成果 |
どちらが優れているかではなく、誰に何を判断してほしいかで選びます。

LPとは
LP(ランディングページ)は、広告や案内から到着した人へ、一つの提案を順序立てて説明し、一つの主な行動へ導くページです。
向いている目的
- 資料請求
- 個別相談
- セミナー申込み
- 商品購入
- キャンペーン
- 新サービスの検証
- 採用説明会
基本構成
- 対象と提案
- 課題
- 解決方法
- 選ばれる理由
- 事例・根拠
- 料金・条件
- 流れ
- FAQ
- CTA
ホームページとは
ホームページは、会社・事業に関する情報を目的別に整理し、検索・比較・問い合わせ・採用・既存顧客支援など複数の役割を持つ自社拠点です。
主なページ
- トップ
- サービス
- 事例
- 料金
- 会社概要
- 採用
- ブログ・お知らせ
- 問い合わせ
- プライバシーポリシー
情報を長期的に更新・蓄積し、各ページを検索入口として育てます。
LPが向くケース
広告の検索意図が明確
特定のサービス、地域、課題で検索した人へ、その内容だけを詳しく説明します。
期間・企画が限定
展示会、セミナー、キャンペーン、先行募集など、期限とCTAが一つの場合です。
提案を検証したい
対象、訴求、価格、CTAを絞り、反応を測ります。
既存サイトでは説明順が合わない
総合サイトの情報を、広告対象に合わせて再構成します。
ホームページが向くケース
複数サービスを扱う
顧客が自分に合うサービスを比較できる構造が必要です。
信頼確認が重要
BtoBでは会社概要、体制、事例、技術、採用、代表者などを横断して確認されます。
検討期間が長い
初回接触から社内稟議、再訪まで、複数回の情報収集を支えます。
検索資産を作る
サービス、課題、事例、記事を継続的に増やします。
両方を使うケース
最も一般的なのは、ホームページを基盤にし、特定施策だけLPを追加する方法です。
例
- 企業サイト+広告用サービスLP
- 採用サイト+職種別説明会LP
- 店舗サイト+季節キャンペーンLP
- BtoBサイト+展示会資料請求LP
LPから会社概要、詳細事例、プライバシーポリシーへ必要な導線を設けます。完全に孤立させません。
目的で選ぶ
| 目的 | 選択 |
|---|---|
| 一つの広告で相談を集める | LP |
| 会社全体の信頼を作る | ホームページ |
| 複数サービスを説明 | ホームページ |
| セミナー申込み | LP |
| SEO記事を蓄積 | ホームページ |
| 新規事業の初期検証 | LPまたは簡易サイト |
| 採用全体 | 採用サイト・ホームページ |
| 職種別イベント | LP |
流入で選ぶ
広告
広告文と一致するLPが向きます。ただし既存サービスページが十分に具体的なら、無理に新設する必要はありません。
検索
課題・サービス・事例ごとのページを持つホームページが向きます。
SNS
投稿テーマが限定されていれば対応するLP・記事、会社全体を知ってほしければホームページへ送ります。
QR・チラシ
印刷物の企画と一致するページへ送り、スマートフォンでの閲覧を優先します。
BtoBでの判断
BtoBでは、問い合わせ前に複数ページを確認することがあります。
- 会社の実在性
- 対応実績
- 技術・品質
- 料金
- 担当体制
- セキュリティ
- 採用・組織
LPだけで成約させようとせず、必要な信頼情報を企業サイトへつなぎます。
情報量の考え方
LPは短いページではありません。一つの判断に必要なら長くなります。重要なのは、関係のない情報を増やさず、読み手の疑問に沿って順番を作ることです。
ホームページもページ数が多ければよいわけではありません。重複・古い情報・薄いページを整理します。
ナビゲーション
LP
- 主CTAを明確
- セクション内リンク
- 重要な信頼ページへのリンク
- 離脱を恐れて戻る操作を妨げない
ホームページ
- 顧客目的別の入口
- 一貫したグローバルナビ
- パンくず
- 関連ページ
- サイト内検索
CTA
LP
主CTAを一つに絞ります。
- 相談予約
- 資料請求
- 申込み
- 見積もり
ホームページ
ページと検討段階に合わせます。
- サービスを見る
- 事例を見る
- 料金を確認
- 相談する
- 採用情報
制作期間と費用
LPは1ページだから必ず安いわけではありません。広告戦略、原稿、撮影、事例、フォーム、計測、ABテストに工数がかかります。
ホームページは初期構造と共通部品に費用がかかりますが、長期的にページを追加できます。
比較するときは、ページ数だけでなく次を確認します。
- 企画・取材
- 原稿
- 写真・図
- フォーム
- 計測
- 更新
- 広告
- 保守
SEO・LLMO
LP
広告専用であっても、対象、内容、運営者、条件を正確に示します。同じ内容のLPを地域名だけ変えて量産しません。
ホームページ
サービス、事例、記事を内部リンクで結び、運営者、更新日、一次情報、FAQを整えます。
生成AIに正しく参照されるには、短いコピーだけでなく、条件・根拠・例外を本文に残します。
計測
LP
- 流入元
- CTAクリック
- フォーム開始
- 完了
- CV率
- 有効問い合わせ
ホームページ
- ランディングページ
- 回遊
- サービス・事例閲覧
- 複数CTA
- 問い合わせ
- 採用応募
- 商談・受注
LPのCV率だけでなく、問い合わせの質を営業記録で確認します。
更新・終了
期間限定LPでは、終了後の扱いを決めます。
- 終了案内
- 次回案内
- 関連サービスへ転送
- フォーム停止
- 広告停止
- インデックス対応
古い価格や終了イベントを残しません。
よくある失敗
- LPを長い会社案内にする
- ホームページを一つの広告だけに最適化
- LPに運営者情報がない
- 広告とLPの内容が違う
- LPから事例・会社情報へ行けない
- 同じLPを大量複製
- CTAが複数で迷う
- フォーム・計測をテストしない
- 期間終了後も公開
- ページ数だけで費用比較
選択チェックリスト
- 達成したい行動は一つか複数か
- 対象顧客は一つか複数か
- 流入元は広告か検索か
- 検討期間は短いか長いか
- 社内決裁に会社情報が必要か
- 継続して記事・事例を増やすか
- 期間限定か恒常施策か
- 主CTAを定義したか
- 計測と営業記録を用意したか
- 公開後の更新・終了方法を決めたか
よくある質問
LPがあれば会社サイトは不要ですか
BtoBでは会社概要、実績、体制、採用などを確認されるため、基盤となる企業サイトが役立ちます。LPは特定提案の入口として使います。
既存のサービスページを広告に使えますか
広告の対象、訴求、事例、CTAが一致し、スマートフォンと計測に問題がなければ利用できます。不足がある部分を改善します。
LPはSEOに弱いですか
一ページでも検索される可能性はありますが、幅広い検索意図を一つで満たすのは難しくなります。長期的な検索資産はホームページ内で構造化します。
どちらを先に作りますか
会社情報と複数サービスの基盤が必要なら簡易ホームページ、特定提案をすぐ検証するならLPから始めます。後で接続できる構造にします。
まとめ
LPは一つの対象・提案・行動へ集中するページ、ホームページは複数の利用者と目的へ情報を整理する拠点です。広告・短期企画・検証にはLP、会社全体の信頼・検索・継続更新にはホームページが向きます。多くのBtoB企業では、ホームページを基盤に必要なLPを追加する形が効果的です。
株式会社サーハビーでは、札幌・北海道の企業向けに、目的整理、LP・ホームページの選定、情報設計、原稿、写真・図版、フォーム、GTM・GA4、広告後の改善まで支援しています。ページの種類からではなく、顧客に何を判断してほしいかから設計します。