展示会で多くの名刺やスキャン情報を集めても、同じお礼メールと総合トップページを一斉送信するだけでは商談につながりにくくなります。来場者が話した課題、見た製品、検討段階に合わせ、次に確認すべき情報へ案内する必要があります。
ホームページは、展示会場で伝えきれなかった仕様、事例、料金、導入手順を補い、社内共有と再検討を支える場所です。本記事では、展示会前の準備から、終了後の分類、メール、専用ページ、計測、営業連携まで解説します。
展示会後に起きる問題
- 誰と何を話したか分からない
- 全員へ同じ資料を送る
- トップページへ案内する
- 営業担当が重複連絡
- 連絡が遅い
- 資料閲覧を追えない
- 同意・利用目的が不明
- 商談化しない連絡を続ける
展示会当日の接点を、次の判断へ進める情報として記録します。

展示会前に設計する
目的
- 新規商談
- 新サービス検証
- 代理店募集
- 既存顧客への紹介
- 採用・協業
対象
- 業種
- 会社規模
- 部門・役職
- 課題
- 導入時期
- 決裁関与
次の行動
- 個別相談
- デモ
- 見積もり
- 技術資料
- 事例閲覧
- セミナー
会場での会話とWeb上のCTAを一致させます。
専用ページを用意する
展示会名だけを記した挨拶ページではなく、来場者が社内で共有できる情報をまとめます。
基本構成
- 展示した製品・サービス
- 対象となる課題
- 仕組み・仕様
- 導入事例
- 料金・条件
- 導入の流れ
- FAQ
- 資料
- 相談・デモ
- 会社情報
展示会終了後も使う恒久情報はサービスページへ、期間限定の案内は専用ページへ分けます。
会場で案内するURL
- ブースのQRコード
- 配布資料
- 名刺
- スタッフ端末
- フォローメール
用途ごとにUTMを付けます。
utm_source=exhibition&utm_medium=offline&utm_campaign=event_name&utm_content=booth_qr
紙資料、壁面、担当者名刺などcontentを分けると接点を比較できます。
会話を記録する
名刺情報だけでは優先順位を判断できません。
- 関心を示した製品
- 現在の課題
- 導入時期
- 予算・決裁
- 競合・既存方法
- 約束した資料
- 次回連絡
- 担当営業
自由記述だけでなく、選択項目を用意すると集計しやすくなります。
見込み客を分類する
A:具体的な相談
- 課題と時期が明確
- 個別提案・見積もりを希望
- 担当営業が早く連絡
B:比較・情報収集
- 関連事例・資料を送付
- セミナーや相談へ案内
C:将来・一般関心
- 希望・同意がある場合に継続情報
- 過度な個別営業をしない
対象外・協業・採用
問い合わせ種別を分け、適切な担当へ渡します。
24時間以内の対応
- 名刺・スキャン情報の統合
- 会話メモの確認
- 重複削除
- 担当者割り当て
- 約束した資料の送付
- 緊急度の高い案件へ連絡
自動のお礼だけで終わらず、個別に約束した内容を優先します。
フォローメールの構成
- 面談へのお礼
- 会話した課題・製品
- 約束した情報
- 関連ページ
- 次の選択肢
- 連絡先
「弊社ホームページをご覧ください」ではなく、該当する事例・仕様・相談ページへ直接リンクします。
3日以内の対応
- A層の個別連絡
- デモ・商談日程
- B層へテーマ別資料
- Web閲覧状況の確認
- よくある質問の整理
- ページ不足の補足
会場で繰り返された質問は、FAQや記事へ追加します。
1週間以降
- セミナー・デモ会
- 新しい事例
- 比較資料
- 導入準備チェックリスト
- 個別相談
相手の関心と同意に合わせて連絡頻度を調整します。
メールのリンク設計
話題別
- 製品A → 製品Aページ
- セキュリティ → セキュリティ資料
- 費用 → 料金・見積もり条件
- 導入 → 導入の流れ
- 事例 → 同業種事例
担当者別UTM
utm_source=followup_email&utm_medium=email&utm_campaign=event_name&utm_content=product_a
個人名やメールアドレスをURLパラメータへ入れません。
資料ダウンロード
公開資料
- 製品概要
- 事例
- FAQ
- 導入の流れ
個別共有
- 見積もり
- 詳細仕様
- 顧客別提案
- 機密資料
すべての資料を再度フォーム入力必須にせず、既に接点がある人の負担を減らします。機密資料は適切な方法で共有します。
相談ページ
- 展示会で相談した内容
- 希望する次の行動
- 日程
- 会社名・連絡先
- 担当者
メールから移動した場合に、展示会名や関心テーマを安全な範囲で引き継げると対応が早くなります。
Web計測
- QRコードの流入
- フォローメール流入
- 閲覧ページ
- 資料ダウンロード
- デモ・相談クリック
- フォーム開始・完了
- 日程予約
展示会専用のUTM命名を事前に決めます。
オフラインとの接続
GA4だけでは、誰が商談・受注したか分かりません。
- 来場記録
- 会話メモ
- UTM
- 問い合わせ
- 商談
- 提案
- 受注・失注
CRMまたは営業管理表で一つの案件としてつなぎます。アクセス解析へ個人情報を送らず、営業システム側で管理します。
評価指標
会場
- 有効面談数
- 対象企業比率
- 製品別関心
- 次回約束
Web
- QR・メール流入
- 事例・仕様閲覧
- 資料ダウンロード
- 相談・予約
営業
- 連絡完了
- 商談化
- 提案
- 受注
- 売上・粗利
名刺枚数だけで成果を判断しません。
個人情報・同意
- 取得目的を明示
- 名刺・スキャン情報の利用範囲
- メール配信の同意
- 第三者提供
- 委託先
- 保存期間
- 配信停止
- セキュリティ
展示会主催者から提供される情報も、取得条件と利用目的を確認します。名刺交換しただけで無期限の一斉配信に同意したと決めつけません。
権限と運用
- リード取込担当
- 重複管理
- 営業割当
- メール承認
- 個人情報アクセス
- Web更新
- GA4確認
- 報告責任者
展示会が終わってから決めず、事前に担当と期限を設定します。
よくある失敗
- 名刺枚数を成果にする
- 会話メモがない
- 全員へ同じメール
- トップページだけ案内
- 連絡が一週間後
- 資料を再フォーム必須にする
- QRコードにUTMがない
- 営業担当が重複連絡
- 同意なく配信を続ける
- Web閲覧と商談をつなげない
チェックリスト
- 展示会目的・対象・CTAを決めた
- 製品別のWebページがある
- QRとメールのUTMを作成
- 会話メモ項目を統一
- 見込み客分類を決めた
- 24時間以内の担当を割当
- 約束した資料を個別送付
- 商談予約ページを用意
- 個人情報と配信同意を確認
- GA4と営業記録を接続
- 商談・受注まで評価
- 展示会後にFAQ・事例を更新
よくある質問
全員にお礼メールを送ってよいですか
取得目的と同意、主催者の条件を確認します。送る場合も、関心テーマと約束した内容に合わせ、配信停止方法を用意します。
専用LPは必要ですか
既存の製品・事例ページが十分なら、無理に作る必要はありません。展示内容、資料、相談先を一か所にまとめる必要がある場合に作ります。
QRコードは一つでよいですか
用途別に分けると効果を比較できます。ブース、配布資料、製品パネル、担当者名刺などでUTMのcontentを変えます。
閲覧した企業へすぐ営業連絡してよいですか
Web閲覧情報の取得方法、同意、プライバシーポリシー、営業ルールを確認します。匿名のアクセスを個人へ推測して連絡しません。
まとめ
展示会後の見込み客をホームページへつなぐには、会話内容と関心テーマを記録し、該当する製品・事例・料金・相談ページへ個別に案内します。QRとメールのUTM、GA4、CRM・営業記録をつなぎ、名刺数ではなく商談・受注まで評価します。
株式会社サーハビーでは、札幌・北海道の企業向けに、展示会前の専用ページ、QR・UTM、フォローメール導線、資料、フォーム、GA4、営業管理まで支援しています。会場の短い接点を、社内共有と次の商談へつながるWeb導線へ変えます。