チラシを見てQRコードからホームページを開いたとき、サービス名、価格、写真、申込期限が違うと、利用者はどちらが正しいか判断できません。問い合わせが減るだけでなく、現場での説明、広告表示、顧客対応にも問題が起きます。
チラシとホームページは同じ文章をそのまま複製する必要はありません。チラシは興味を作る要約、ホームページは条件・根拠・申込みを詳しく説明する役割です。ただし、対象、提供内容、価格、期間、CTAという約束は一致させます。
一致させるべき情報
- サービス・商品名
- 対象者
- 提供内容
- 価格・税込表示
- 期間・締切
- 対応地域
- 特典と条件
- 写真・仕様
- 申込み方法
- 会社名・連絡先
表現を短くしても、意味と条件を変えません。

役割の違い
チラシ
- 一瞬で関心を持ってもらう
- 要点を伝える
- 手元に残す
- 電話・QRへ誘導
ホームページ
- 詳細を説明
- 条件・例外を示す
- 事例・根拠を見せる
- 最新情報へ更新
- フォーム・予約を受ける
- アクセスを計測
チラシで省略した情報は、Web上で迷わず見つかるようにします。
不一致が起きる原因
- 印刷とWebの担当が別
- 元データが複数
- 公開後に価格変更
- 古い写真を再利用
- キャンペーン延長
- 校正後に片方だけ修正
- 営業担当が独自資料を作成
- 印刷物の在庫を把握していない
制作技術より、更新・承認の仕組みが問題です。
正本を一つにする
商品・施策台帳
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 管理ID | 施策の一意番号 |
| 正式名称 | サービス・商品名 |
| 対象 | 顧客・地域 |
| 価格 | 税・条件 |
| 期間 | 開始・終了 |
| 特典 | 適用条件 |
| CTA | 電話・フォーム等 |
| 責任者 | 内容承認 |
| 更新日 | 最終確認 |
チラシとWebは同じ台帳から作ります。
チラシ制作前にWebを確認する
- 遷移先ページは存在するか
- スマートフォンで見やすいか
- 価格・期間が確定しているか
- フォームが動くか
- QRコード計測ができるか
- 公開日は間に合うか
印刷後にページを作り始めると、URL変更や内容不一致が起きます。
見出しを対応させる
チラシの主見出しと、遷移先ページの冒頭は同じ対象・提案にします。
チラシ
札幌の建設会社向け 採用ホームページ相談
Web
札幌の建設会社向け採用ホームページ制作・運用相談
言葉を完全一致させる必要はありませんが、別サービスに見せません。
写真を一致させる
- 同じ商品・仕様
- 現在の店舗・設備
- 同じサービス範囲
- 写真の掲載許可
- 過度な加工をしない
チラシに掲載した代表写真をWeb冒頭にも使うと、移動後の連続性が生まれます。Webでは追加写真、工程、事例を見せます。
価格表示
確認項目
- 税込・税別
- 最低価格の条件
- 追加料金
- 対象プラン
- 数量・期間
- 送料・実費
- キャンセル
小さな注記で重要条件を隠さず、Webの料金詳細へ直接リンクします。
期間・締切
- 申込期間
- 利用期間
- 営業日
- 定員
- 早期終了条件
- 延長時の扱い
チラシは印刷後に直せません。変更があり得る場合は、自社の短いURLから最新ページへ転送し、Web上で現在の状況を明示します。
CTAを一致させる
チラシが「無料相談」なのに、Webの主CTAが「資料請求」では迷います。
- 電話相談
- Web予約
- 見積もり
- 資料請求
- 店舗来店
同じ行動名を使い、受付時間、返信目安、必要情報をWebで補足します。
QRコードのリンク先
良いリンク先
- チラシ専用詳細ページ
- 該当サービスページ
- キャンペーンページ
- 予約・相談ページ
避けたいリンク先
- 内容が違うトップページ
- PDFファイルのみ
- PC向けの古いページ
- ログイン必須ページ
- 終了したフォーム
UTM設計
utm_source=flyer
utm_medium=offline
utm_campaign=service_launch
utm_content=version_a
配布場所・版を比較する場合はcontentを変えます。内部リンクにはUTMを付けません。
自社短縮URL
https://example.com/q/flyer-a
このURLをQR化し、UTM付きページへ転送すると、印刷後も安全にリンク先を調整できます。
- 転送履歴
- 担当者
- 有効期限
- 404防止
- UTM保持
を管理します。
校正フロー
1. 内容校正
- 名称
- 価格
- 日付
- 条件
- 連絡先
2. Web照合
チラシとページを横に並べ、重要項目ごとに確認します。
3. 実機テスト
- QR読み取り
- リダイレクト
- スマートフォン
- フォーム送信
- 自動返信
- GA4
4. 最終承認
内容責任者、Web担当、印刷担当が版番号を確認します。
版管理
- draft
- review
- approved
- expired
ファイル名、発行日、部数、配布先を記録します。古いチラシの在庫も把握します。
変更時の対応
価格変更
- Webを更新
- チラシ在庫を停止・訂正
- 受付担当へ共有
- 既配布分への対応を決める
期間延長
- Webの期間
- フォーム
- 広告・SNS
- 自動返信
- 店舗・営業案内
サービス終了
- フォーム停止
- 終了案内
- 代替サービス
- リダイレクト
法令・業種ルール
- 景品表示
- 特定商取引
- 医療広告
- 士業広告
- 人材・金融
- 著作権
- 個人情報
チラシとWebのどちらか一方だけを確認せず、施策全体で表示を確認します。
営業・店舗への共有
- チラシ内容
- 配布期間
- 価格・条件
- よくある質問
- 問い合わせ先
- 対応できないケース
- 変更履歴
Webと印刷物が合っていても、現場の説明が違えば不信につながります。
効果測定
- 配布数
- QR流入
- ランディングページ
- CTAクリック
- 電話
- フォーム完了
- 有効問い合わせ
- 商談・受注
チラシの版、配布先、費用と成果をつなぎます。
よくある失敗
- チラシ完成後にWeb制作
- 価格の税込・税別が違う
- 古い写真
- QRがトップページ
- 期間が違う
- 電話番号が違う
- UTMがない
- 印刷前に実送信しない
- 版管理がない
- 古い在庫を配布
チェックリスト
- 正本となる台帳がある
- 対象・サービス・価格・期間が一致
- 写真が現在の内容を示す
- チラシ見出しとWeb冒頭が対応
- CTAが一致
- QRは該当ページへ遷移
- UTMを設定
- 実寸・複数端末でテスト
- フォーム・自動返信を確認
- GA4で流入と完了を確認
- 版番号・部数・配布先を記録
- 変更・終了時の対応を決めた
よくある質問
チラシとWebは同じ文章にすべきですか
同一である必要はありません。チラシは要約、Webは詳細という役割に分けます。ただし対象、提供内容、価格、期間、CTAの意味は一致させます。
印刷後に価格が変わりました
Webを最新化し、旧チラシの在庫・既配布分への案内・受付対応を決めます。単にWebだけを書き換えて旧条件をなかったことにしません。
QRコードはPDFへ直接リンクしてよいですか
スマートフォンでの閲覧、更新、計測を考えると、概要ページを経由してPDFへ案内する方が管理しやすくなります。
同じチラシを複数地域で使います
内容が同じでも、配布地域別の効果を比較するならutm_content等を分けたQRを用意します。地域名だけ変えた誤解を招くページは作りません。
まとめ
チラシとホームページは役割が異なっても、対象、サービス、価格、期間、写真、CTAという約束を一致させます。正本となる台帳、版管理、Web照合、実物QR・フォーム・GA4のテストを印刷前に行い、変更時は在庫と現場対応まで更新します。
株式会社サーハビーでは、札幌・北海道の企業向けに、チラシとWebの情報整理、専用ページ、QR・UTM、フォーム、GA4、版管理、公開後の改善まで支援しています。印刷物からWebへ移動しても迷わない、一貫した顧客体験を設計します。