スマホで見づらいホームページを改善する優先順位

色付き情報ブロックを、横幅、狭い表示幅、強い光、押しやすさの異なる試験設備へ順に通し、スマートフォン向けに大きく整理する様子

スマートフォン対応というと、画面幅に合わせてレイアウトを縮めることだと思われがちです。しかし実際の利用者は、移動中や商談前に短時間でサービス内容を確認し、電話や問い合わせフォームを操作します。文字が読めても、必要情報やボタンを見つけられなければ成果にはつながりません。

札幌の中小企業やBtoB企業が、限られた予算でスマホサイトを改善するときの優先順位を、影響の大きい順に整理します。

優先順位1 問い合わせや電話が使えるか

最初に確認するのは、売上や商談へ直結する操作です。電話番号をタップできるか、問い合わせボタンが見つかるか、フォームを最後まで送信できるかを実機で確認します。

色付き情報ブロックを、横幅、狭い表示幅、強い光、押しやすさの異なる試験設備へ順に通し、スマートフォン向けに大きく整理する様子

フォームでは入力欄の幅、キーボードの種類、エラー表示、必須項目、確認画面、自動返信をテストします。社内への通知が迷惑メールに入っていないかも確認します。

優先順位2 主要情報へすぐ到達できるか

トップページに情報を詰め込むより、利用者が必要とするサービス、実績、会社情報、採用、問い合わせへ少ない操作で移動できることが重要です。

メニューは項目名を具体的にし、階層を深くしすぎません。ページ上部には、そのページで何が分かるかと次の行動を示します。BtoBでは比較担当者が社内共有しやすい構成も必要です。

優先順位3 文字とボタンを無理なく操作できるか

本文を拡大しなければ読めない、行間が狭い、薄い文字色、長い一文は離脱の原因になります。見出し、本文、注釈の大きさとコントラストを整えます。

ボタンやリンクは指で押せる大きさと間隔を確保します。画面端へ寄りすぎるボタン、テキストリンクだけの重要導線、隣接して誤操作しやすいリンクを見直します。

優先順位4 表示速度を改善する

大きな画像、動画、自動再生、Webフォント、多数の外部タグ、古いプラグインは表示を遅くします。まずファーストビューの画像を適切なサイズと形式にし、不要なスクリプトを減らします。

速度測定の数値だけでなく、実際の通信環境で主要情報とボタンがいつ使えるかを確認します。解析や問い合わせ計測に必要なタグを誤って削除しないよう、用途を整理してから変更します。

優先順位5 横スクロールとレイアウト崩れを直す

幅の固定された表、長いURL、埋め込み地図、PDF、古い画像が画面からはみ出すことがあります。主要ページを複数の画面幅で確認し、横スクロールが発生する要素を特定します。

表は項目を減らす、カード形式へ変える、横方向にスクロールできることを明示するなど、内容に合わせて対応します。

優先順位6 フォームの負担を減らす

スマートフォンでは入力項目が多いほど負担になります。商談前に本当に必要な情報へ絞り、任意項目を明示します。会社名、氏名、メール、相談内容など、初回対応に必要な項目を基準にします。

郵便番号や電話番号に適切な入力形式を設定し、入力内容を消さずにエラーを示します。外部フォームへ移動する場合は、見た目と計測が途切れないか確認します。

優先順位7 画像と文章の情報量を調整する

パソコン向けに横並びにした長文や大量の実績は、スマホでは縦に長くなります。重要な結論を先に置き、見出し、箇条書き、要点のまとめで読みやすくします。

装飾のためだけの写真を増やすより、実績、担当者、設備、サービスの流れなど判断に役立つ写真を選びます。画像には内容を説明する代替テキストを設定します。

優先順位8 固定ヘッダーやポップアップを見直す

固定メニュー、チャット、Cookie通知、広告、問い合わせボタンが重なると、本文がほとんど見えなくなることがあります。小さい画面で同時に表示される要素を確認します。

重要導線を固定する場合も、閉じる操作、画面占有率、フォームとの重なりをテストします。

改善前にデータを確認する

GA4でスマートフォン利用者の割合、入口ページ、離脱、フォーム開始と完了を確認します。Search Consoleではモバイル検索から表示されているページと検索語を確認します。

数値と実機テストを組み合わせると、閲覧の多いページや成果直前の問題を優先できます。改善後は同じ期間と指標で比較します。

実機テストの進め方

担当者の端末一台だけでなく、iPhoneとAndroid、複数の画面幅、Wi-Fiとモバイル通信で確認します。トップページだけでなく、検索から直接訪れるサービス記事、実績、採用、フォームも対象です。

社内の人は内容を知っているため迷いにくいので、初めて見る人へ「この会社は何をしているか」「どこから相談するか」を探してもらうテストも有効です。

まとめ

スマホ改善は、装飾より先に問い合わせ、情報到達、可読性、速度、フォームを直します。利用者の目的を達成できるかを基準にすれば、全面リニューアルをしなくても優先度の高い問題から改善できます。

現状のGA4データと実機確認をもとに、影響の大きいページから順に修正し、変更後の問い合わせや操作率を確認しましょう。

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