ホームページ制作会社へ相談するとき、ページ構成やデザインをすべて決めておく必要はありません。むしろ初回相談では、制作の仕様よりも「事業の状況」「顧客」「困っていること」「公開後に実現したいこと」を共有するほうが重要です。
一方、会社の基本情報や社内の条件が分からないままだと、提案や見積もりの前提が揃いません。この記事では、ホームページ制作の相談で聞かれること、発注側から伝えること、相談前に準備する資料を整理します。
初回相談の目的は要望を一緒に整理すること
初回相談は、完成形を注文する場ではありません。制作会社が事業と課題を理解し、必要なページ、機能、進め方を判断するための時間です。

「問い合わせが少ない」「採用応募が来ない」「サイトが古く信用面で不安」「自社で更新できない」など、現在の困りごとから話して構いません。よい制作会社は、曖昧な要望を質問で整理し、優先順位と選択肢を説明します。
制作会社から聞かれる10項目
1. 会社と事業の概要
誰に何を提供している会社か、主なサービス、対応地域、営業方法を聞かれます。会社案内や営業資料があれば共有すると理解が早くなります。
2. ホームページを作る理由
新規問い合わせ、採用、営業支援、信用向上、予約、既存顧客への情報提供など、目的によって構成が変わります。目的が複数ある場合は優先順位を伝えます。
3. 想定する顧客
BtoBでは、業種だけでなく、経営者、購買担当、技術担当、採用担当など、閲覧する役割を考えます。担当者が社内説明に使う情報や、決裁者が確認する根拠も必要です。
4. 現在困っていること
問い合わせの量や質、更新の手間、スマートフォン表示、検索順位、営業資料との不一致などを具体的に伝えます。リニューアルなら、既存サイトで残したい点も共有します。
5. 必要なページと機能
サービス、実績、採用、お問い合わせ、ブログなどの希望を確認します。会員、予約、見積もり、外部システム連携が必要なら早い段階で伝えます。
6. 原稿と写真の準備方法
社内で作るか、取材・撮影・ライティングを依頼するかを決めます。実績や人物写真は掲載許可も必要です。
7. 参考サイト
好きなサイトだけでなく、参考にした理由を伝えます。「情報が探しやすい」「事例が具体的」「企業として信頼できる」など、目的を言葉にすると提案へ反映しやすくなります。
8. 予算
予算が決まっていれば伝えます。未定なら、必須条件と将来追加できる項目を分け、複数案を依頼します。金額だけでなく、原稿、撮影、保守などの範囲を確認してください。
9. 公開希望日
採用開始、展示会、新サービス、会社設立など期限の理由も伝えます。原稿確認や社内決裁の期間を含めて現実的な工程を組みます。
10. 社内体制
窓口、事実確認者、デザイン確認者、最終決裁者、公開後の更新担当を確認します。意見をまとめる担当者がいると手戻りを減らせます。
発注側から必ず伝えたい情報
- ホームページで最も増やしたい行動
- 受けたい相談と、対象外にしたい相談
- 利益や成長につながるサービス
- 顧客が依頼前に感じる不安
- 競合と比較されたときの違い
- 営業担当がよく受ける質問
- 公開できる実績と公開できない情報
- 法令、業界ルール、社内審査
- ドメインやサーバーの管理状況
- 公開後に社内で更新したい範囲
特にBtoBサイトでは、問い合わせ件数だけでなく、対象企業、案件規模、対応地域、決裁までの流れを伝えることが重要です。
相談前に準備すると役立つ資料
- 会社案内、営業資料、採用資料
- 商品・サービス資料、料金表
- 過去の提案書やよく送る説明メール
- 問い合わせでよく聞かれる質問
- 実績、施工事例、導入事例
- 写真、ロゴ、ブランドガイド
- 既存サイトのGA4・Search Console
- ドメイン、サーバー、WordPressの管理情報
すべて揃っていなくても問題ありません。使える資料、更新が必要な資料、社外秘の資料を分けて共有します。機密資料は、秘密保持契約や共有方法を確認してください。
要望が固まっていないときの伝え方
「何を作りたいか」ではなく、次の順に話すと整理しやすくなります。
- 現在の営業・採用で困っていること
- 顧客や応募者からよく聞かれること
- ホームページを見た人に取ってほしい行動
- 社内で用意できる素材とできない素材
- 期限、予算、運用体制
制作会社から複数の選択肢と、その費用・納期・効果の違いを説明してもらいましょう。
相談時に制作会社を見極めるポイント
- 事業や顧客について具体的に質問するか
- 専門用語を分かりやすく説明するか
- 目的に不要な機能まで勧めないか
- できることとできないことを明確にするか
- 見積もりの範囲と追加条件が分かるか
- 公開後の運用や計測まで考えているか
- アカウントとデータを自社で保有できるか
初回相談の段階でデザイン案が出ないこと自体は問題ではありません。十分な情報を確認せずに、見た目だけを提案する会社には注意が必要です。
よくある質問
相談だけでも費用はかかりますか?
会社によって異なります。初回相談は無料でも、調査、要件定義、詳細提案は有料の場合があります。予約時に範囲を確認してください。
予算が決まっていなくても相談できますか?
相談できます。必要な成果と必須条件を伝え、規模別の案を依頼します。ただし、社内で支出可能な範囲がある場合は早めに共有したほうが現実的な提案になります。
複数社へ相談してもよいですか?
問題ありません。同じ目的、ページ、機能、素材条件を伝え、価格だけでなく調査内容、進め方、原稿支援、運用体制を比較してください。
まとめ
ホームページ制作の相談では、仕様を完成させる必要はありません。会社、顧客、課題、目的、社内条件を伝え、制作会社と一緒に必要な情報を整理します。
株式会社サーハビーでは、札幌のBtoB企業・中小企業から、要望が明確になる前の段階でもお話を伺っています。何を伝えればよいか分からない場合も、現在の困りごとからお気軽にご相談ください。